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大地震&原発問題

この度の大地震ならびに津波等において被災された全ての皆様に、お身体の無事を心からお祈り申し上げます。また、亡くなられた多くの皆様には、心よりご冥福をお祈りします。救助およびその後の復興に向けて、日本全国、いや世界の力を合わせて取り組みましょう。私ごと、仙台に6年住んでいたこともあり、多くの友人知人が東北地方に在住しています。未だに安否が確認できない友人もおり、心配の限りです。

さて、福島第一原子力発電所の危機的状況が報道されていますが、これに関し、データの見方に注意が必要であると思い、ここに記します。というのも、パニックを防ぐ意味もあり、多くの報道は楽観的に述べているからであります。大きく2点あります。

一つ目に、単位の問題です。「マイクロシーベルト」⇔「ミリシーベルト」の換算と、「時間」⇔「年」の換算の必要があるのです。前者は簡単で、1000マイクロシーベルト=1ミリシーベルトです。2000マイクロシーベルトなら2ミリシーベルト、10000マイクロシーベルトなら10ミリシーベルトといった具合です。単位に惑わされないようにしましょう。後者の「時間」⇔「年」の換算についてです。報道で「現在の原発付近の放射線量は20マイクロシーベルトで、一方、年間の自然被ばく量は2000マイクロシーベルト前後だから、まだ100分の1であり騒ぐことではない」のように言っている方もいますが、ここで言う原発付近の20という値は1時間あたりの放射線量なので、そのまま年間と比較するのはおかしいのです。つまり、1時間当たり20マイクロは単純計算すれば20×24時間×365日=17万5200マイクロシーベルトとなりますから、通常時の(仮に)年間2000マイクロシーベルトで除せば、約88倍の高濃度であることになるのです。全くもって「100分の1だから大丈夫」ではありません。(もちろん、現状の20マイクロを今後365日被ばくし続けるという前提は極端で、あくまでも計算上の比率を議論するものです。でも瞬間比較で88倍であることは確かです。)ましてや、測定値が1000マイクロシーベルト(1ミリシーベルト)超となれば、通常時の4000倍から5000倍の被ばくがあることになります。

次に、急性(acute)と慢性(chlonic)の問題があります。一部報道では、「仮に一時的に1000マイクロシーベルト(1ミリシーベルト)の放射線を受けても、医療用のCTスキャンなどは3000マイクロシーベルト台の放射線量なので、それより弱いから大丈夫」と言われています。これにも落とし穴があります。ここでいう「大丈夫」は、あくまで急性期(acute)、つまり受けた後の短期間では何も人体に影響がない、という意味にすぎません。このオーダーの被ばくをした場合の、長期の安全性に関しては、全く保障されたデータはないのですから、CTスキャンレベルだから安心というわけにはいきません。実際、2009年にアメリカの複数の研究グループから、アーカイブスオブインターナルメディシンという専門誌に、「CTスキャンによる被ばくは数十年後(20-30年後)に発ガンを引き起こす主要因となる可能性がある(高確率ではないが)」との報告がでています。これくらい、急性期の被ばくが引き起こす長期の健康に関しては、マイナス要因や不明なことが多いのです。CTスキャンの3000マイクロシーベルト(3ミリシーベルト)でも懸念があるのですから、もし原子炉格納容器が破損して10ミリシーベルトオーダー以上の放射線が環境に放出された日には、それこそ多数のいわゆる「被爆者」がでてしまうでしょう。

皆さん、最悪の事態(メルトダウン)が起こる可能性も想定して、また既にある程度の放射線は施設外に出ている事実を踏まえ、各自、放射線対策をしましょうね。
・なるべく遠くに離れる(放射線は距離に応じて拡散して、濃度が薄くなります)
・屋内にこもりましょう。家の雨戸やシャッターは閉め、換気システムもとめましょう。
・どうしても外出しなければならないときは、肌の露出を最低限にし、雨にぬれないよう、傘を必ずさしましょう。

安全と言われ続けていた原子力発電所、もはや、だれも安全とは言えないでしょう。想定外で許される話ではないのは、福島県浜通り地方のみなさんだけでなく、全国の多くの皆様が心に抱いている憤りの思いと察します。国際社会でも原子力発電に対する眼差しは一転しているそうです。
まあとにかく、今は直近の対策が第一。個々の対策によって被害を最小限に抑えましょう!
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コメント

No title

これまで国も電力会社も「原発は5重構造で守られているから、万が一の場合でも大気中に放射能が拡散することは絶対にありません」と言い続けてきました。原発についての危険性は世論的にも認識しはじめてきてはいましたが、今回の福島の重大事態により、原発の安全神話は確実に崩壊しました。他のエネルギーにシフトすることに全力を注ぐとともに、各家庭のライフスタイルの中で節電を基本としたいものです。

Re: No title

節電を基本としたライフスタイルを心がけることは、極めて大事ですね。利便性を追求しすぎていますから、現代社会は。
真のクリーンエネルギーを開発すべきなのも反論の余地がありません。太陽光、風力、波力、バイオ燃料のみならず、最近では振動をエネルギーに変える素子なども開発されつつあるようです。多くの人が行き交う、都心の駅や幹線道路に応用されたら相当量のエネルギーに変換されると思うので、期待がふくらみます!(初期投資にどれだけのエネルギーが要されるかが懸念ではありますが…)
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